パクパク、パックマン
ついに親知らずを4本抜いて解放感にあふれつつ口は血まみれのめうです。
抜歯後1週間たてば、傷口が安定するとyoutubeにあったので、1週間後に抜歯穴にドルツを噴射したら、口の中が血まみれになり痛みがぶり返しました。
(ついでに抜歯穴からう〇この臭いがする食べかすが大量に取れました。最悪です)
さて、今年もこの季節がやってきてしまいました。そうadventcalenderです。
2年続けば伝統という言葉もありますが、この企画も4年目という事実に震えています。
と言うわけで、この記事は汁adventcalendeの8日目の記事となります。
前回の記事はこちら→
突然ですが、皆さんカッコいいギターといえばどんなギターを思い浮かべますか?
こんなギターや(この形状でトレモロ付いてないの攻めすぎだろ)

こんなギター(奇形すぎる)

はたまたこんなギター(弦が6本あればギターみたいなもんやろ)

等が世間的”カッコいい”とされているギターでしょうか?
しかし真にイケているギターとはこのようなモノではないでしょうか
(Fenderがこんなヤバいのを出している事実)

青の杢目がセクシー…エロイ!

美しキルト

しかし、このような工芸品みたいなギターには欠点があります。
そう、値段です
工芸品ギターの博覧会ともいえる、「信州ギター祭り」というイベントのカタログを見てみると、30万以上がデフォルトです。(社会人博士という半ばニートみたいな身分で、30万のギターを買う富豪もいるらしいですね)
URL:https://shinsyuguitar.wixsite.com/website/lineup

海外産だと普通に100万近くします。ギターは資産。

流石にギターに30万以上出すのはエストニアに留学に行くぐらい、発動しないとできません。
買えないならばそう、作ればよいのです。
というわけで本記事は、このような工芸品ギターを作るための事前実験を行う企画となります。(ギター作成は気が向いたらやります)
ところで、なぜあのようなギターは高いのでしょうか。
ここでギターのコストをロジカルシンキングで構造化してみましょう。
| コスト | |
| └ | 人件費 |
| └ | 原材料費 |
人件費については、国内の職人が手作業で作成しているため、そこの人工でコストが増加します。
原材料費については、きれいな杢(ギターも模様)の出る材は、高級品となりコストが増加します。
余談ですが、ギターで使われている高級木材ってワシントン条約輸出入が厳しく管理されていたりします。
密輸すると捕まるので気を付けましょう。

しかし、世の中にはきれいな杢がありつつリーズナブルなギターも存在しています。
そのからくりとは、コンドームぐらい薄くスライスした高級材をギターのトップに張り付けて、きれいな杢を出しつつ原材料費を抑えています。
つまり、同じことを手作業でやれば激安でイケてるギターが作れるはずです。
今回は薄くスライスした木材を手作業で塗装した時、どのような杢がでるかを検証しました。
というわけで購入した材料です。
栃の突板シート(0.3mm)

塗装していない状態でかなり綺麗ですね。
光に当てると杢がキラキラしています。
裏面はこんな感じです。

流石にオカモトの極薄よりは厚いとはいえ、0.3mmのペラペラの突板シートに直接塗装するわけにもいかないので、土台となる板や、ボンド、塗料、耐水ペーパー、ラッカースプレーを100均とホムセンで買ってきました。
(あふれ出るこどおじデスク感)

まず、土台となる板がデカいので半分に切りました。
この青いジャージは高校の友人から借りパクしたジャージです。同窓会で謝っておきました。

その後、土台の板と、突板シートにボンドを塗りたくります。
あまり塗ると良くないらしいですが、ケチって使うと塗りむらが出来るのでそこまで神経質になる必要はないかなと思いました(小並感)

(昔の凌辱ゲーの精液みたい)
ボンドを均一にならします。ティッシュでならすと木がティッシュまみれになるので、刷毛を使うと良いと思います。私は刷毛を持っていないので机に転がっていたマスクを使いました。不織布なので、意外と使えます。

土台と突板シートをくっ付けます。その際アイロンを使用するとシワが少なくなります。というか使わないとシワだらけになる気がします。
(あふれ出る実家感)

その後、半日ぐらい乾くのを待ちます。
こんな感じでケツに敷きながら仕事していれば重しにもなって良いと思います。
この椅子は中学生の時から使っています。最近布が破れ劣化が激しいです。

しっかり乾いたら染めに移ります。
塗料は100均にうっていた、コピー機用ののインクにしました。

キヤノン用(迫真)
原液だと流石に濃いかなと思い、水で半分程度に薄めました。

水で割ったとはいえコピー機のインクってマジで落ちないから慎重に作業しようと思った矢先ぶちまけている愚か者。

なんやかんやで、染め終わったのがこちら。

結構いい感じじゃね?
適当に乾いたらクリアラッカーを噴きます。

ラッカー噴いた後に、耐水ペーパー研磨します。
が、この作業がミスでした。
研磨前
(小学生御用達の黄色いハサミが写り込んでいる)

研磨後

なんか杢が薄くなってしまった。。。
敗因としては、
①:そもそも突板シートが0.3mmしかないので、耐水ペーパーで削ってしまうと、模様が削れてなくなってしまう。
②:塗装が薄いと、削った際に色が均一になってしまう。
かなと推察しました。
というわけで、
①:突板シートを削らないよう、ラッカーで塗膜を厚く付けた後、塗膜部分だけ磨くようにする
②:原液で2回塗装する
でTAKE2をやってみます。
今回使用する土台と突板シート。

ボンド塗った後、接着。

乾燥後。

塗装前の姿。

1回目の塗装後。原液で染めた事で、濃さのムラがハッキリ出ていますね。

1回目の後、軽くコンパウンドで磨いた姿。やっぱ立体感がなくなりますね。

禁断の二度塗り。
1回目の塗装後より、グラデーションがよりナチュラルになった気もする。

適当に乾かした後、クリアラッカーを噴きます。
今回は、4回に分け噴いてしっかり塗膜を作りました。

ラッカーを噴きまくった後、コンパウンドで磨いた姿がこちら。

今回は結構いい感じになっている気がします。めんどくさいのでしていませんが、コンパウンドも複数種類使い分けて磨けばより輝く気がします。
数日乾かして、比較してみた画像。
こうみると、ギラギラ感が違いますね。

今回得られたノウハウとして、
①:ボンドはそんなにケチらなくてよい
②:塗装は複数回分けて塗るとよりグラデーションが鮮やかになる
③:ラッカークリアは塗膜を作り時ムラが出やすいので、ウレタクリアの方がいい感じになりそう
④:塗装後の立体感は突板シートのポテンシャル次第な部分も結構ありそう
があります。
突板シート販売サイト見ていると、より杢がはっきり出そうなシートが結構あったので、ギターに貼る際はそのようなシートでやってみたいなと思いました。
ただ、突板シートってA4サイズは結構売っているが、ギターのボディに張れるサイズは全然売っていないので、A4×4で張ることになりそうなので、継ぎ目の処理が肝要な気がします。(大部分はピックガードで隠れる気もしますが)
これとか
(販売元に問い合わせところA4より大きいサイズは今後入荷予定はないらしい)

特に、真っすぐな板に張り付けた場合ですら、フチの部分の接着が甘いと剥がれたので、ギターのようなフチがカーブしているのに張り付けるとなると難易度が高い気がします。
又、ピックやブリッジ用の穴は張ってからカッターで切ることになるので、切り方を間違えた際、切ってはいけない部分までヒビが入ってしまうリスクもあると思います。
ただ素人でも思ったより綺麗に杢目が出せるのが分かったので、激安テレキャスターでも買って張ってみたいですね。